トムソン型（木型）による打ち抜き、ハーフカットはお任せください。

こんにちは！追手門学院大学からインターンシップに来ている寺井です。

私の目線からエムツープレストのあれこれをお届けしています。

今回は『3S活動』についてです！

エムツープレストは事業以外にも取り組んでいることがあります。その1つは3S活動です。3Sって知っていますか？

3Sとは「整理・整頓・清掃」のことで、頭文字のSをとって3Sです。「清潔」を加えて4S、さらに「躾」を加えて5Sとされるものもあります。製造業に限らずサービス業などでも注目されている活動です。

整理とは必要なモノと必要でないモノを分け、乱れた状態を整えることです。実行するために「必要なモノ」と「必要でないモノ」を区別する基準が必要です。

整頓とは物事を整った状態にすることです。今要るものがいつでも・誰にでも・すぐに取り出せるように、定位置・定量・定方向を決め表示・標識をします。

清掃とはきれいに掃除し、衛生的な環境にすることです。ゴミ、チリ、ホコリ、汚れがないピカピカの状態を維持します。

エムツープレストではどのように3S活動をしているのでしょうか？

営業・整理場・オペレーター・守口工場の4つのグループに分かれて活動しています。3Sのリーダーが1人、各グループにも1人ずつ班長がいます。

活動の流れはこんな感じです。

3S班長会議

まず月初めに3S班長会議が行われます。営業・整理場・オペレーター・守口工場の各グループの班長が集まります。前回のOPS例会で出た報告や意見を共有します。

3S活動

各グループ内で時間を確保し3S活動をします。3Sで改善したところは3S会議で報告するために改善前と改善後の写真を撮ります。3S活動後3S会議用の資料をつくります。

3S会議

社内全体で会議をします。はじめに各グループの活動を報告します。各グループ報告後に質問タイムがあり、違うグループからの意見が聞けます。2か月に1回、報告後に社内ウォッチングをします。社内ウォッチングとは整理場の人が事務所を見るなど自分のグループとは違うグループの持ち場に入り、改善点がないか、3Sできていないところはないか見て回ります。見て回った後に再度集まり、社内ウォッチングの報告をします。どうしても普段自分が使っているところだと見落としてしまうことや気づかないことがあります。他のグループの人が見ることで違った見方や新しい発想が生まれることもあります。

OPS(大阪ものづくり研究会)例会

OPS(大阪ものづくり研究会)とは3S活動をしている会社が参加している3Sグループのことです。OPSには現在4社参加しています。OPS例会では毎月各会社の3S活動の報告をします。例会は毎月担当会社が変わり、担当した会社で例会が行われます。まず各会社の3S活動を発表します。発表後、前回担当した会社の現場ウォッチングで指摘された箇所の改善報告があります。現場ウォッチングとは担当会社の社内に入り良し悪しだけでなく真似したい点などを見て回ることです。社内ウォッチング同様、見て回った後に再度集まり現場ウォッチングの報告をします。

OPSに参加している会社はエムツープレストと同じ業種ではありません。

会社内だけで活動すると1パターンになってしまいます。だから会社外の方から見てもらえることで自社の成長にもなります。ライバルであり仲間であり、お互いに高め合っています。仲間と一緒にやることで活動が続けやすく、報告会があるとやらなければという気持ちになります。また要らないものをどうやって処分するかをここで教えてもらったこともあり、情報が色々入ります。

私は改善点だけでなく、いいところや真似したいところの意見が挙がっているところがとてもいいと思いました。特に真似したいという意見は大切だと感じました。

私がいいと思った3S活動箇所を紹介します！

事務所　書類棚

書類を整理し、書類を置く位置を赤色のテープで区切りって定位置を決めています。棚の縁にテープで置く書類の名前を貼って表示しています。

置く位置を区切れば書類が混ざることがないですね！表示もされているのでどれがどの書類なのかすぐわかります。

加工現場　備品置き  

機械を操作するときに使う備品の備品置きです。ペンやハサミは取りやすいように入れ物に入っていて、全ての備品に表示がしてあります。

ハサミの入れ物はパロニアでできた手作りの入れ物です！

整理場　棚

整理場の備品棚です。トレーに入っているものの表示がしてあります。棚とトレーに赤色のテープを貼って定位置を決めています。

物の共有化もしているるので、どこから取ってどこに戻すのかわかりやすいです！テープで定位置化していてズレることがないのでとても綺麗に並んでいます。

守口工場　炊事場

炊事場の下の棚です。黄色のテープで定位置、赤色のテープで定方向を決めています。扉にも入っているものの表示とものの量が表示されています。

扉の写真を見たらわかるように何が入っているか一目瞭然ですね！開けなくても見たらすぐわかるというのがとてもいいと思いました。

傘置き場

1階の傘置き場にある傘ホルダーです。従業員1人1人と来客用にホルダーがあります。傘にホルダーをつけるとどの傘が誰のかがとても分かりやすいです。ビニール傘ってよくどれが自分のかわからなくなりますよね。ホルダーのおかげで傘が混ざることがないです！この傘ホルダーはもちろん手作りです！

掲示板

この写真は整理場にある掲示板です。仕事の定義や方針、3Sについてなどの掲示がしてあります。パロニアで掲示板をつくり、掲示物は用紙をラミネートして貼り付けています。ラミネートすると普通に紙を貼るよりも丈夫で長持ちします。整理場以外のところにも掲示板はいくつかあります。大きい掲示板なので目に入りやすいです。

初めて来た私でも表示や標識があるおかげでここがどういう場所なのか、何がどこに置いてあるのかすぐにわかりました。整理されていると本当に効率がいいと感じました。場所が決まっていたら探す手間がないですし、ものを失くすことも減ります。私も身の回りのものを整理してみようと思いました。3S活動を少しお手伝いしました。3Sでつくっているのはほとんどが手作りで、極力会社にあるものを使っています。買わずになるべく会社にあるものを使うというところが私は凄いと思いました。

次回は障がい者の受け入れについてお届けします。お楽しみに！