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学生である私の目線から vol.2『エムツープレストの得意とする加工について』

2018年03月06日

こんにちは!追手門学院大学からインターンシップに来ている寺井です。

私の目線からエムツープレストのあれこれをお届けしています。

今回は『エムツープレストの得意とする加工について』です!

前回エムツープレストはトムソン加工という打ち抜き加工をしていると書きましたが、打ち抜き加工だけではありません!順送加工・複数工程抜き・ラミネート・ハーフカットといった加工もしています。加工といっても色んな種類がありますね。 それでは各加工について紹介します!

順送加工は一度で打ち抜くのが困難なときに行われる加工です。形状的に難しいもの、一体で型が製作できないもの、素材が厚いものは刃をばらし、回数を分けることで打ち抜くことができます。回数は1・2回に分けることが多く、回数が多くなるとズレずに打ち抜けるかが難しくなります。また刃長が多くなるとその分素材との接触部分が多くなるため打ち抜くのが難しくなります。刃長が多くなると難しくなる理由は針と剣山のようなものです。針は1箇所にしか接触しないので刺さると痛いですが、剣山は針がいくつもあり接触部分が多いため刺さってもさほど痛くありません。接触部分が多いため力を加えても分散してしまうのです。これと同じことが打ち抜くときにも起こるので回数を分けています。単価を安くしようと木型を多面取りにして1度に多く抜くとかえって抜きにくくなり、切れ不良などのリスクも高くなります。

回数を分けて打ち抜くと聞いたとき、私は回数ごとに型があるのだと思いました。実際に1回目と2回目で別々の型を使うときもありますが、1つの型で分けて打ち抜くときもあります。画像の型は1つの型で打ち分けているものです。製品の丸の部分を1回目に打ち抜き、2回目に周りを打ち抜いています。ちなみに1回目の刃の上にあるのは打ち抜いたときに抜き上がったカスを入れておくゴミ箱です。

 

複数工程抜きは両面テープを全面ではなく部分的に貼り合わせるときに行われる加工です。家電製品の中にあるごみを取り除くフィルターによく行われます。両面テープを抜いた後にほかの素材を貼り合わせ、最後に貼り合わせたものを打ち抜く2度抜きが行われます。複数抜きをする場合ズレが心配されますが、シートに穴が開いていてその穴を目印に打ち抜いているためズレることはありません。仕上げはハーフカットでシート状にすることが多いです。

ラミネートは製品の片面または両面に粘着材がいる場合に必要な加工です。ゴムやフィルムなどさまざまな素材に両面テープを貼り合わせることが可能です。両面テープを貼り合わせる場合、機械を使う場合と手作業で貼る場合があります。比較的硬めの素材は機械で、発泡材などの柔らかい素材は手貼りしています。 貼り合わせた後、製品とテープとの間に空気が入ったりしわができないように気をつけています。

ハーフカットは離型紙(セパレーター)を切らずに途中で刃物を止め、シート状に製品を仕上げる加工です。複数工程抜きのときにも行われます。製品がシートに付いているため後から外しやすく、個数を数えやすいというメリットがあります。お客様が製品を使用するとき、作業効率が上がるためエムツープレストではこの加工をお勧めしています!

打ち抜くといったら機械に通してバンッとしたらできるものだと思っていました。でも一回では抜けないものがあって、それを抜くために回数を分けたり刃長の形を考えたりとさまざまな工夫があり奥が深いと思いました。加工について詳しく知りたい方はホームページの「加工方法で探す」をご覧ください! https://www.m2-p.com/

次回は打ち抜き機械についてお届けします。お楽しみに!

 

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