学生である私の目線から　vol.1『エムツープレストについて』

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2018年03月05日

はじめまして！追手門学院大学からインターンシップに来ている寺井です。

私は元々人に情報を伝える仕事に興味がありました。今回、大学内の説明会で会社の広報活動をするというエムツープレストのプロジェクトを見てインターンシップに参加することに決めました。インターンシップは約1ヶ月間あり、2月5日から取り組み始めました。今日から私の目線でエムツープレストのあれこれをお届けしていきます。

今回はまず『エムツープレストについて』です！

株式会社エムツープレストはトムソン加工というトムソン型を使った打ち抜き加工をしています。1998年に創業し、個人事業主としてやってきましたが2009年に法人化しました。工場を2000年に城東区から鶴見区に移転し、2012年に鶴見区から今の摂津市に移転。2014年には守口に工場を開設し、会社の方向性を考え設備等を見直し強みを活かした体制になりました。守口工場は協力会社の方とやり取りをする拠点としています。またさまざまな素材を多く取り扱うので倉庫としても機能しています。2014年に新卒を3人、2017年に障がい者を３人採用し従業員は22人います。今年の２月で創業20周年を迎えました！

ざっと会社の事業と歴史について言いましたが、トムソン加工とはどんなものか知っていますか？私はインターンシップで初めてトムソン加工という言葉を聞きました。どういうお仕事なのか全くイメージできませんでした。少しトムソン加工について説明しましょう！

トムソン加工とはトムソン型という型を使って、様々な素材を打ち抜くプレス加工のことです。別名「打ち抜き加工」とも呼ばれます。トムソン型とはベースであるベニヤ板や樹脂板にレーザーで溝加工を施し、その溝に鋼の刃物（トムソン刃）を埋め込んだ型のこと。トムソン型を使うことで紙を複雑な形にカットしたりミシン目や折りスジを入れたり凸凹を付けることができます。従来の金型に比べてコストが低く、短期間で対応できるというメリットがあり、刃先の精度が高いことから様々な形に打ち抜くことを可能としています。打ち抜き加工においては試作から量産まで幅広く使用されています。

トムソン加工はペーパークラフトやパッケージなど紙を扱ったものがスタンダードですが、エムツープレストではさまざまな素材を幅広く打ち抜いています。「ハサミで切れるものならなんでも打ち抜きます」をモットーにお客様の要望を聞きながらあらゆる素材の加工に挑戦しています！

エムツープレストでつくられている製品を一部を紹介！

フィルター

フィルターとは流体中に混ざり込んだ固形物や異物を取り除く製品です。エムツープレストさんでは元々フィルターを打ち抜くことが多く、特に掃除機のフィルターを多く打ち抜いていました。右の画像のフィルターは掃除機の中でもあまり目につかないところにある部品です。私はこういった部品を見るのはもちろん初めてです。掃除機にこんな部品があったのかと知れたとともに、それをつくっているところ見ることができました。

食品容器

キムチ容器の蓋にあるパッキンです。パッキン？これも初めて聞いた言葉です。パッキンとは回転や往復運動する機械部分に用いるシールのこと。密封装置ともいい、流体の漏れや外部からの異物の侵入を防ぐ装置です。パッキンは非金属パッキン・金属と非金属材料を組合せたセミメタリックパッキン・金属パッキンに分類され、エムツープレストでは非金属のパッキンを打ち抜くことが多いです。今回紹介しているパッキンは手のひらに乗るサイズで直径8㎝ほどでした。キムチ容器以外にも浴槽などで使われるパッキンも打ち抜いていますが、食品が関係している製品なのでとても管理に気をつけて作業されていました。

スマートフォンの保護フィルム

スマートフォンの液晶画面を守るフィルムです。今では機種に合わせて種類がいっぱいありますね。皆さんも今スマホの画面に貼ってないですか？エムツープレストでは主にiPhoneの保護フィルムが多いそうです。保護フィルムを打ち抜くだけでなく、整理場で打ち抜いた保護フィルムを袋に入れるところまでしてから出荷していました。てっきり製品を打ち抜くだけだと思っていました。お店にそのまま並べられる状態にまで仕上げていて「ここまでするの！？」と驚きました。私はインターンシップ中、整理場で保護フィルムの作業を体験しました。普段目にすることの多いものがどうやってできているかを知ることができて嬉しかったです。